■偏光とは?

光は(直接見ることができませんが)一般に波と考えられています。

この波は、直線的にしか進みませんが、水面や雪面などいろいろな物に反射します。このような光を「偏光」といいます。

自然光は、波長の断面が上下左右に正円状になっていますが、水面や雪面など水平面に反射した光の断面は横(水平)方向に歪んだ光となります。

ですから、水面や雪面がギラついて物を見えにくくする現象はその反射光(偏光)によるものなのです。

■偏光レンズとは?

偏光レンズは、一定方向に振動する光だけを通すといった、いわゆるブラインドのような特徴を持っています。このことは、偏光グラスを2枚重ね、お互いに逆方向に回転させた時あるところで、光が全く透過しなくなることからも理解していただけると思います。

偏光グラスとは、水面や雪面など水平面から乱反射した偏光を遮断できるようになっています。

つまり、水平方向の光だけを遮断することにより、効果的にギラつきをカットできるレンズです。

■偏光度とは?

偏光度とはどれだけ偏光光線をカットしているかを表します。

レンズ素材 光学性能 重量 強度 偏光性能 偏光度
ガラス VerryGood 重い 割れる VerryGood 歪まない
PC(ポリカ) Better 超軽量 まず割れません Good 歪み難い
CR39 Good 軽量 割れにくい VerryGood 歪を受けやすい


※偏光膜は大変デリケートです。レンズを枠に入れる際の締め付けにより歪みが出たりします。

レンズが硬いほど歪みが無く本来の偏光性能により近い性能が期待できます。

CRレンズは光学性能に優れ割れにくく軽量で、まさに現代のレンズなのですが、スポーツ等に使用する場合に強度的に弱い部分があり、高温に弱く同じポリカと比べると厚みや重量と強度で劣ります。

しかし、メガネレンズで使用されているのが殆どこのレンズなのを考えるとレンズとしては非常にバランスに優れていると言えますが、他の素材と比べて偏光歪が出来やすく量産には適さないレンズです。

PCポリカーボネイドレンズは、強度抜群で尚且つ加工がし易く偏光歪も出にくい為量産に最適で非常に優秀ですが、ガラスやCRと比べた場合透明度が劣ります。

ガラスレンズのレンズは光学性能に優れ、薄く、劣化や表面の傷にも強く、高温にも強いと良い事ばかりなのですが、重く割れやすい事が欠点です。